28かなと思ってました。でも、ある日部長が彼を外に連れて行ったことがあって。どこどこ行くからあれ持ってきてなと言われて、すぐに用意し始めた。新人だと、返事はしたものの何をしていいのかわからなくなるもの。でも、彼はすぐに動く。こいつはちょっと違うなと。」村上「千葉君からよく言われるのが、何かないですか?っていう一言。じゃあ書きものしてねとかこちらも仕事が頼みやすくなる。なかなか言えるものじゃない。その一言があるだけで、こちらも押し付けることなく、仕事を頼むことができるから、助かってますね。」千葉「気を配ってというよりかは、じっとしているのが苦手だから、手が空くと、何かやることないですか?と聞いてしまうんです。」村上「あと、みんなに溶け込むのも早かったですね。自分が千葉君くらいの年の時は、そこまで溶け込めてなかったかも。とにかく、会社のみんなとうまくコミュニケーションとってやっているし、怒られているとこも見たことないですね。」わかったふりが一番ダメ村上にとって直接後輩を教えるのは今回がはじめて。試行錯誤しながら教えている最中だが、これだけは伝えたいことがあるという。村上「お客さんの前で何でもわかったふりしていると、何わかったようなこと言うてんのや、となっちゃう。だから、調子に乗らないようにだけ気をつけてほしい。自分も昔、たくさん墓穴を掘ったので。」村上「駆け出しの頃、あるお客さんからすごく怒られたことがありました。もうこの先取引できないんじゃないかと思うくらい。わかったふりしてもの言って、すぐ見抜かれた。頭かきかきしながら、『申し訳ない。全然わからないんだけど』と正直に話すと親身になって教えてくれて。それ以来、わからないことがあると何でも聞くようになったんです。千葉君は大丈夫だと思うけど、これだけは気をつけていってもらいたいと思いますね。」週の始まりは「休み何してた?」からアサヤでは、上司部下、先輩後輩問わず、他愛のない会話に花咲くことが多い。村上「ここだけの話、社内では仕事の話はあまりしません(笑)。週の始まりになると、休み何してた?とかそんな話ばかり。千葉君のお父さんが仕事でダンプカーに乗っている人で。仕事中にすれ違ったりすると、今日父ちゃんに会ったぞとか言って。ほんと他愛もない話ばっかり。あと、彼、車が大好きで。私は車のことはあまりわからないから、これどうやったらいいのやとか、よく聞いてます。親と息子くらい年が離れているんだけど、話しやすいというか。」千葉「週末は基本的にドライブ。気仙沼を離れて、仙台までいったり、夜中に深夜ドライブを楽しんだり。思いたったらすぐ動きたいタチなので、特に目的もなく。4号線をずっと下っていって、茨城、群馬あたりまで行ったこともありますね。1日中走り回ってても全然苦じゃないです。」千葉「村上さんとは、お子さんの話とかもよくします。小1と小3の娘さんがいて。宿題してなかったから怒ったとか。怒った時の話が面白くて面白くて。」村上「おい、余計なこと言うんじゃないよ(笑)。」村上「彼にがんばってもらいたいことがあるとすると、挨拶くらいですかね。彼、口下手なもんで。とにかく、お客さんのとこに行ったら一言挨拶。そこさえしっかりやってくれれば。彼なら、お客さんから自然とめんこがられるようになるはずだから。」村上「千葉君は、とにかく身軽。トラックの荷台にあがって荷物降ろすよってなったときに、気がついたらもうトラックの荷台に彼がいたなんてことはしょっちゅう。」村上 信義平成5年アサヤ入社。漁船部門で小型船の営業を担当。明るくて、親しみやすい人柄でお客さんからの信頼も厚い。週末は、家族サービスに勤しむマイホームパパでもある。千葉 気流平成27年アサヤ入社。村上について、小型船の営業を担当。ジャニーズ系のイケメン男子。社内はもちろん、お客さんからも息子のように可愛がられている。
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