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30ボートコンパス地磁気を利用して、船上で方位を確かめるためのもの。主に小型船で使用することが多いです。置いて使ったり、計器類があるときは斜めに置いて使ったりすることも。磁気コンパスとウイスキーをセットにして「船長の気分セット」としていつか販売してみたいというのが廣野専務の密かな夢。手鉤(てかぎ)長さ30~90センチメートルくらいの棒の先に鉤をつけたもの。魚を扱うものにとってはなくてはならない道具のひとつです。魚を扱ったり、魚を積んだ荷カゴを持ち運ぶのに使います。漁師や漁港の人たちは、いつでもサッと使えるように、よくベルトに引っかけて携帯しています。アカクミ船底にたまった海水をくみ出すのに使うもの。たまった海水の事をアカと呼ぶため、全国的に「アカクミ」の名称で呼ばれています。本社工場でも製造を行なっています。ツナショッカー<電極部分>電気ショックによりマグロやサメなどの大型魚の強烈な引きを一瞬にしてストップして、暴れやスレによる魚体の損傷を最小限にする道具。内側に入り込んでいる部分にすき間があり、枝縄の先を通すことができるようになっています。魚体を殺すことなく気絶させることができます。貞義(解包丁)船の上でマグロを解体する時に使う包丁。刃の両面が研がれた両刃になっていて、片刃よりも切りやすいため、かたまりのものを切る際に使われます。血抜きをしたり、余分な部位を切り落としたりする。「貞義」は昔からある包丁ブランド。使いやすいと漁師の間でも人気の包丁です。シェルカッターホタテの貝についた貝柱をはがすために使うカッター。先端の半月状の湾曲と、ステンレスのしなりが絶妙です。ホタテ鉈ホタテを出荷する際に、貝殻に付いているフジツボなどのゴミを落とすのに使う鉈(なた)。貝の表面に沿って叩いて削ぐようにして使います。作業中はこんなに叩いて割れないの?と思うが割れません。これぐらいでないと殻に付いたフジツボも落とせない。背の方でホタテのスケールを測ることができるようになっています。一番内側が10cm、外側を超えると12cmになります。アゲピンホタテ養殖には、ロープにホタテの半生貝をひとつずつ両側に吊るし、海中に沈める「耳吊り」という工程があります。ホタテの半生貝一枚一枚に穴を開けて、ロープに差し込んだアゲピンと呼ばれるピンにつないでいく。ある程度たまったら、船で沖に持っていき、洋上に浮かべた筏などからぶら下げます。ピンに付いている返しを「アゲ」と呼ぶので、そこからアゲピンという名称がきています。

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